10/7(月)に株式会社グッドパッチで開催された「UX Engineer Meetup」に参加してきました!
今までのイベントレポート的な記事では発表内容の要約と感想を書いていたのですが、今回のイベントは「UXエンジニアとは何か?」というモヤモヤを解消するヒントを得るために参加したので、そのあたりに対する私なりの理解をメインに書きたいと思います。
UXエンジニアに対する私のイメージと実態の乖離
これまで私が参加してきたUX系のイベントでは、UXエンジニアについて「プロトタイピングをする人」や「エンジニアとデザイナーの橋渡しをする人」と語られることが多かったです。
一方、私が単語からイメージしていたUXエンジニアは「エンジニアリングで培った知識や経験を活かし、エンジニアリングの観点からUXデザインに携わるエンジニア」であり、実態と乖離がありました。
そこで私は、実際にUXエンジニアとして活躍している方々の発表を聞いたり懇親会でディスカッションすることによってこのモヤモヤを解消したいと思い、今回のイベントに参加しました。
「UXエンジニアとは何か?」に対する私なりの理解
今回のイベントを通して、「UXエンジニア=プロトタイピングをする人」ではないし「UXエンジニア=エンジニアとデザイナーの橋渡しをする人」でもないということが分かりました。
これは、「プロトタイピング」や「エンジニアとデザイナーの橋渡し」はあくまで具体的な作業の一例であって、UXエンジニアとして求められていることそのものではないという意味です。
では、私なりに理解したUXエンジニアとは何か。これについて明確な回答は正直出せていないですが、強いて表現するとすれば「UX向上のために、エンジニアリングの機能を最大化させるエンジニア」となります。
@hilokiさんの発表の中で「BTCモデル」というモデルが紹介されていました。BTCモデルは新しいサービスを生み出すときに必要となる人材とそれらの関係を表した模式図で、B・T・CはそれぞれBusiness、Technology、Creativity(≒Design)の略です。
このモデルにおいて、UXエンジニアはB・T・Cすべての領域にまたがり、その大部分はTの領域に含まれていました。そのため、主となる役割はやはりエンジニアリングであるというのが私見です。
先ほどの理解に基づくと、UXエンジニアが「プロトタイピング」や「エンジニアとデザイナーの橋渡し」を行うことにも個人的には合点がいきました。
現状はエンジニアとデザイナーの相互理解がそこまで深まっていない企業が多いので、「プロトタイピング」や「エンジニアとデザイナーの橋渡し」を担当するUXエンジニアが傾向として多いのだと感じました。
逆に言えば、エンジニアとデザイナーの相互理解が深まっていくと、多くのUXエンジニアの主な作業が「デザインシステムの作成」やLottieのような「デザイン実装用のライブラリ開発」などに変わっていくことも大いにあり得ると思います。
当日の発表資料
最後に、当日の発表資料を以下にまとめます。どれもためになる内容ばかりでした!