非アレンジャーがアカペラ譜作成のために協力できる5つのこと

ふと書きたくなったので書き殴ります。

アカペラにおけるアレンジの重要性については語るまでもないと思います。
ただ、アレンジって大変ですよね。単純に楽譜を作るだけならまだしも、提供するグループに合った楽譜やオリジナリティのある楽譜を作成するには知識も時間も必要です。
一方で、メンバー全員が楽譜を作成できるグループも稀だと思います。多くのグループはアレンジャーが1-2人いて、その方々にお願いする形を取っているのではないでしょうか。

そこでこの記事では、アレンジャーが楽譜を作成する際、一緒に作り上げるために非アレンジャーが協力できる5つのことについてまとめます。
5つにしたのはキリがよかったからです。本当はもっとたくさんあると思います。笑


1. リードラインを作成する

アレンジャーの作業の大半は曲の全体構成を考えることと、考えた構成に沿ってコーラスラインやベースラインを作成することです。
オリジナル曲でない限り、リードラインをアレンジすることはほぼないと思います。
創造性の必要ない作業に関しては積極的に請け負っていきましょう。曲によってはベースラインも簡単に入れてあげるとなおよしです。


2. コードや歌詞を書く

これも1.と同様の理由です。基本的なコード進行や歌詞はアレンジによって変わらないので、積極的に請け負っていきましょう。


3. 自分の適正音域を伝える

アレンジが始まる前に、自分が歌いやすい音域をアレンジャーに伝えましょう。
全てが理想通りにとはいかないかもしれませんが、メンバーが無理なく歌える音域で楽譜を作成した方が曲の完成度は上げやすいです。


4. アレンジに対して意見を言う

個人的にはこれが一番重要かなと。

アレンジャーが作成してくれた楽譜が必ずしも「正解」ではありません。そもそも正解自体ないと思います。
また、アレンジャーが全てのパートをこなせるわけでもありません(一部の超人は全パートできるかもしれませんが笑)。
プレイヤーとしての率直な意見を述べましょう。

ここでいう意見は必ずしも音楽理論に則ったものでなくていいです。
この部分でブレスしないときつそう、この音が高くて・低くてきつい、何となくイメージと違う(こういうイメージだ)、ノリづらい、キメどころがほしい、などなど。

ボイスパーカッションパートは楽譜に起こさないことも多いかもしれませんが、その場合は練習のときにイメージを共有し合いましょう。
ボイスパーカッションはできる人が他のパートに比べて少ないので任せきりというグループも多いと思いますが、アクセントの置き方、サステインの長さ、音の重さなど、抽象的でも構わないのでイメージを伝えるといいと思います。


5. 楽譜の体裁を整える

アレンジが完成したら、練習のために楽譜の体裁を整えましょう。
例えば、1段あたり4小節、1ページあたり3段程度になるようにすると、楽譜はグッと見やすくなります。このあたりはイントロの拍数などによっても変わると思うので、臨機応変にやってみましょう。
その他にも、ブレス記号を入れたり、小節番号や練習番号(メロやサビなどにA、B…と付いているやつ)を振ったりすると、練習が進行しやすくなります。些細なことですが、練習に集中するために書いておくといいと思います。



今までアカペラをやってきた経験に基づいてざっと書いてみました。
これらを少しずつ実践することで、アレンジャーの負担を軽減し、ひいてはアレンジの質の向上につながると思っています。

恥ずかしながら、私はスラスラ楽譜を読めるわけでもなく、知識があって楽譜がバリバリ書けるわけでもないですが、それでも上記の作業を経た後であれば曲のイメージがだいたいできた状態で練習に入れるので、プレイヤーの立場から見てもオススメです。